「ベルリンは貧しいが、セクシーだ。」
友人から教えてもらったのですが、これはベルリンの市長さんの名言だそうです。 ここはまさに、そんな街だと思います。 先日無事に旅を終えてベルリンに戻りました。 寒いな〜。 どうやら灼熱の夏を満喫しすぎたようで、戻って来たベルリンはすでに昼間3℃、夜はマイナスの日もあるくらい寒いです。 寒いのはつらいなあ!! 3ヶ月半の間、あんなこと、こんなことがありました。 興奮のような、感動のような、なんともいえない気持ちが胸にウワーっとこみ上げてくるときが何度もありました。自分の中にこんな熱いところがあったのか! と驚く事も・・・ たくさんの現地の人や、たくさんの旅人にも会い、ロマンを少し分けてもらったりもした。 色んな国を見聞きするたびに、日本の事をより客観的に、より深く感じることができる。 旅ってすごいんだな。 #
by lotusbloom165
| 2009-10-20 06:35
| 旅
メルハバ! ただいまトルコでは6都市目のスィワスに来ています。
トルコも、素敵な国だ☆ おいしいごはんにフレンドリーな人々、壮大な自然などなど。 観光地ではないところに来ると、旅行者は非常に珍しいらしく、リュックをしょってテクテク歩く私たちを、たくさんの人が立ち止まって、しげしげと笑顔で見つめてきます。 パ、パンダの気分・・・。 中には、アイドルを見かけたときみたいに「キャー!」と手を振りつつ「すご~い! どこから来たの?ジャポン?」と話しかけてくれる女子高生もいて、不思議~!! モロッコの経験をふまえて、トルコに入ってから少し警戒していたけど、拍子抜けをするくらい親切な人が多くてびっくり。どこの国もみんな親切だなあ~と感動していたのに、さらにすごい。 そんなトルコを堪能しているのですが、今日はまたもやモロッコ、特にマラケシュを中心にお送りします。 ミナレット(礼拝の時刻をお知らせする尖塔)から1日5回聞こえてくるアザーンに、イスラム圏にいるんだ・・・とより実感。歩道は、モスクに向かう人々の流れができる。 街のモスクや路地、室内などで、皆一つの方向に向けてお祈りしている。 砂漠の上では、水平線の先に広がる、アルジェリアとの国境の山脈のずっと先の方を見つめて、お祈りをしていた。 無宗教の自分にはとても神秘的に思えた。 そんなモロッコ、何事も交渉しない事には前に進めない国だった。一体何十人の人と話をしたんだろう?と思う。「もう、ほっといて〜」と思っても、ほっといてもらえなくて少し疲れたり。でも、バカンスシーズンでイタリア人がごっそり不在だったイタリアでは、そのにぎわいが恋しくなった・・・。 モロッコは、近代化されていない古き良きイスラームの街並が多く残り、広がる砂漠やそこに暮らす砂漠の民など、まるで物語の中の人物の様で、同時代とは思えない神秘的な印象をたくさん受けた。 見えにくいですが、アグノウ門の上にコウノトリの巣があった。ふしぎ〜 そんなモロッコで、特ににぎわっていた街が、マラケシュだった。 マラケシュといえば、ジャマ・エル・フナ広場! 日が暮れる頃から、毎日が巨大なフェスかお祭りのような賑やかさになる。白い煙は串焼きの炭火のもの。もうもう。 たくさんの本気モードの大道芸人が現れる。 マンガで見たような本物の蛇使いとか、伝統的な民族音楽を奏でるミュージシャンやダンサー、鶏を頭に乗せて歌う有名なおじちゃんバンド、女子プロレスラーのように強面なヘナタトゥー描きの女性達、占い師、などなど。楽しい〜! 昔ながらのハデハデな衣装をまとった水売りのおじさん モロッコ庶民の日常的な料理が安く食べられる何十もの屋台をハシゴしつつ、毎日何杯かクイっと飲みたくなるオレンジジュース屋台にも寄る。(お酒を飲んじゃいけないから生ビールがわりなのかな??) そして屋台のおっちゃん&兄ちゃん達は、日本人観光客が伝授していくと思われる、日本のお笑いのネタを怒濤のように披露して来て、一生懸命客引きしてくる。 屋台を歩けばあちこちから、 そんなのカンケーねえ! カッチカチやぞ! ミヤサコです! ちょっと、ちょっとちょっと! コマネチ! などの攻撃がやってくる。 例えば、「ごめん、もうお腹がいっぱいだから・・・」と言うと、 「そんなのカンケーねえ!」 話つながってる!! そんな場面に遭遇すると、単に客引きの為以上に、はるか遠い、彼らが一生訪れる事はないかもしれない日本でのお笑いを、少しは楽しんでくれているような気がして親しみを感じた。客引きも悪い事ばっかりじゃないなあ~ そして今回のモロッコ旅では、写真をあまり撮らなかったことに気づいた。 地域によっては人を撮影するのはもちろん、誰かさん家の家畜を撮るときもチップが発生するらしい。フナ広場では、遠くからレンズを向けただけでも、チップをよこせと言われたりすることもあるそう。という情報にひるんでしまったのだ。 私は、道中出会った村人のおばあちゃんや子どもなど、「一緒に写真を撮ってほしいなあ。」と思っても、「せっかく和やかな雰囲気なのに、写真をお願いしたことで金銭的な関係になってしまうのが気まずくて嫌だなあ。」と思って、何度も逃してしまった。 でもそれって、もしチップを要求されたら相場の金額を渡してあげればいいだけで、それはお互いにとって悪い話ではないという事に気づいた・・・。 実際、相方さんは臨機応変に交渉して、いい写真をたくさん撮らせてもらっていた。なるほどね! いろんな面を知るたびに、奥が深くて興味深い。 とても乾燥した厳しい大地で暮らしている人々の強さ、逞しさを知り、尊敬することもたくさんあった。 素敵な草花模様のへナタトゥーを手のひらに施した、可愛らしい少女と握手をした。 またモロッコに行けたらいいな☆ 〈おまけ〉 『目撃・モロッコのはげしさ』 ・悪質ガイドらのおじちゃんの逆ギレ率の高さ(筋が通っていないのに、すごい自信) ・おばちゃん&おじちゃんの掴み合いの喧嘩(おばちゃん、超強い) ・町なかでよく見る男同士の激しい喧嘩。止めに入る人とで団子状態になり、そのお団子がそのまま道を移動してゆく。 そんな光景もビビッド! #
by lotusbloom165
| 2009-10-04 20:01
| 旅
ただいまギリシャのミコノス島に来ています。
エーゲ海☆☆☆ 素朴なマリンスタイルがとてもおしゃれなおじいちゃんや、気さくな人々、都会的で品がよくておしゃれなGAYカップルもたくさん来る島のようです。 ちょっとセレブな雰囲気で、貧乏旅行の我々にはまぶしい島です。 今回の旅は7月1日からはじまり、スペイン・モロッコ・イタリア・ギリシャ・トルコというルートで、10月半ばにベルリンへ帰る予定です。あと少しかと思うと、涼しくなってきた気候と相まってちょっと切なくなります。でも、ベルリンへ帰るのもすごく楽しみ。 1つの国に2~3週間滞在できるというのはすごく貴重な経験だし、まさに百聞は一見にしかずで、本物に触れるという事はものすごく贅沢! できるだけ全部の感覚を使ってその空気を吸収してやろ~という感じです。 ギリシャでは、まずはじめにザキントス島に行きました。 そこはエーゲ海ではなく西側のイオニア海にあり、映画「紅の豚」のワンシーンのモデルになったのはここかも!という噂のビーチがあるとのこと。そのビーチの写真を見た瞬間に、「ここ行くっしょ!!」とすぐさま決定したのでした。 これが難破船のあるビーチです! どひゃ~! これは、崖から見下ろした風景。 映画では、主人公ポルコの隠れ家だそうです。男のロマン??たしかに!映画、子どもの頃に観たけど、大人の映画だな~という記憶だけあって全然覚えてないので日本に帰ったら観よう♪ 船での島一周ツアーに参加すると、ここに上陸することができます。ここでカメラに異常が・・・ガーン。光がとびすぎて人間がフィギュアみたいだ・・・ そして、難破船前での撮影は大人気!なぜか、グラビア風に四つん這いでポーズをとる女子達もいました。それテーマ何?! ツアー中、数回あった泳ぎタイム。みんな飛び込む! 私は足がつかない所がこわいので、浅瀬で子どもにまじって遊ぶのがブームです。 浮き輪があればOK! ここは、いくつもの目の覚めるようなブルーのビーチや、とてもワイルドな山々があるでっかい島でした。私たちは、バイクに乗って島を一周しながら、気になったビーチに降りて、ひたすらプカプカ浮いたり、同じく海でプカプカしていたギリシャ人のおばちゃんと「オレオ!(すばらしい!)」と言い合って笑ったりしました。皆ゆったり楽しんでいて、とても癒された! 宿泊したエリア、Tsilivi(ツィリヴィ)には、たくさんのタベルナ(食堂)やレストラン、大きなスーパーもあって、他の島より物価が良心的なところもよい。 観光客は、イギリス人とドイツ人が多くて、日本人やアジア人の姿はほぼ見かけませんでした。というのも、「地球の歩き方」には載っていないから、結構穴場の島のようです! 夜に美味いギリシャ料理を食べた帰り道、カラオケが置いてあるPUBから、おじさんが真剣に歌う「プリティ・ウーマン」が聞こえてきて、(間奏になぜかシャウト)タベルナからは食事を楽しむ賑やかな人々が見えて、夜が更けていきました。 また行きたいなZakynthos! 次回は、「また行きたいモロッコ!!」の、喧噪のマラケシュをレポートしたいと思います。たぶん絶対! #
by lotusbloom165
| 2009-09-16 02:29
| 旅
アッサラーム・アレイクム!!
またもや更新がピタ・・・っと止まってしまいました。 友人のブログを読む事も、家族に安否のメールをする事もなにもできない日々が続きました。 余裕はやはり必要ですね。 今日ようやくパソコンを開けて嬉しい! 7/1から、バックパックを背負って(住所不定・無職)3ヶ月の旅行に出てきました。 ベルリンからまずはスペインに入り、7都市を回り、今はモロッコで5都市目のワルザザートという町に来ています。 今週のはじめには、サハラ砂漠の入り口「メルズーガ」という地域に行き、数年間憧れていた、2泊3日のサハラ砂漠キャンプに行ってきました。 延々と続くサラサラの砂丘、ラクダにゆっくり揺られながら夜は砂漠の上に布団をしいて、ありえないくらい輝く満点の星空の下で眠ってきました。いまでもまだ夢のようです! ベルベル人のラクダ使い、ハッサン(ハタチ!)、本当にありがとう。 砂漠のベッド 自分は、残念ながら体力にはまったく自信がないタイプなのですが、実現できるものなんだねーと感動。 素晴らしい景色に出会うためには、苦労もつきものですが・・・ モロッコは、ムスリムの国ならではのエキゾチックな雰囲気と、写真集などで見る素朴でカラフルなタイルやモロッカングラス、味わいのある手書きのドアーなど、魅力的なインテリアにとっても憧れていたのですが、 実際のモロッコは・・・ 過酷!!! 体力・気力ともになかなか大変です。 モロッコ人は、生活をするのに大変な土地柄という事もあるのでしょうか、すごくタフでたくましいです。 地域にもよりますが、日中47℃とかザラだし。 ありえねー! 移動のバスに8時間乗って、へとへとになって降りたら、すぐさま「コニチハー! コニチハー!」と客引きや自称ガイドのおじさんに囲まれるし・・・勝手に荷物を持たれたり。しかも、強めに断ると逆ギレしてくるオッサンもいます。 まずはじめに、そんな面倒くさい一面を体験するのですが、「ああ、彼らは親日的なんだね〜。」と思えば、かなりラクになります。買い物に必ずつきものの交渉も、結構楽しくなってきます。 モロッコにいると、なぜだか面白い事がたくさんあります。 まずは交通について。 長距離タクシーなどに乗るときに、「2人で乗るか? それともコレクトするか?」と聞かれるのですが、コレクトとは、同じ目的地に行くお客さんを6人集めて、運賃をワリカンにできるシステムです。 すると、タクシー乗り場を総括するボスらしきおじさんが「ワルザザート!! ワルザザート行きぃ!!」と大声で人を集めてくれます。まるで市場のようで活気があります。 そう、6人・・・と言っても、タクシーの大きさは日本のとそう変わりません。つまり、後部座席に大人4人、助手席に2人座るという! すごくな〜い? てか、やばくな〜い? 2時間半乗って、実際キツキツでとても疲れましたが、これがモロッコではスタンダードなんて面白い。 そして、滞在中一番使う頻度が高いのがバスですが、CTMという国営バスと、民営バスという2種類があります。CTMはいわゆるきれいな観光バスで、最近では民営も変わらないくらい快適だそうですが、私たちはたまたま昔ながらのオンボロバスに乗る機会がありました。 クーラーはもちろん無いし、車体はガコガコ揺れるし、古いスピーカーから音の割れたモロッカンポップス流れてくるし、バス停じゃなくても道の途中で手を挙げている人をいちいち乗せていったり、市場のあたりで停まると、すかざず物売りの人や物乞いの人まで乗ってきてわいわい、がやがや。 商店の前で停まったときは、すかさず飲み物を買いにいったり、トイレに走ったりするひとも・・・なんて自由! なんだかとても騒がしいバスなのですが、モロッコの人々の生活を少し垣間見る事ができる、ナイスな空間でした。民営バスのススメ。 明日はアトラス山脈を超えてマラケシュに行く予定なのですが、 ちょっとした食中毒に遭ってしまったのか、私も相方も胃腸をひどくこわし、吐き気も止まらぬ数日を過ごしました。体は資本ですね! 書きたい事がたくさんありすぎてまとまりませんが、またゆっくり書きたいなと思います。 #
by lotusbloom165
| 2009-08-03 00:23
| 旅
汚いと思うか、ナイスと思うかはあなた次第!? なベルリンの街角。 写真集で見ていた頃は、何かすごく特殊で貴重なものだと思っていたけど、実際にベルリンに来て見ると、あまりにも普通に街に溶け込んでいることにびっくりしました。 今やグラフィティは立派なアートだし、ストリートアートって、結構奥が深い! 音楽やファッションとつながっているし、カルティエ財団なんかに買われているアーティストの作品もある。写真集もいっぱいあるし、個人の作品集を出すグラフィティアーティストも存在していますよね。 日本もそうだし、どこの国にでも落書きはあるのかもしれないけど、特にベルリンにおいては、「壁の歴史」の事を考えると、壁に落書きをするということがとても興味深く思えませんか?(なんちゃって・・・本当はそんなに意味がなかったらどうしよう) ちなみに・・・ ガイドブックによると、崩壊した後の壁のかけらは、お土産として大人気だったそうですが、ほとんどは粉砕して道路舗装などにリサイクルされたそう。上手に再利用するのがドイツっぽくて面白い!! そんなエコな国のイメージのドイツですが、ベルリンにおいては、結構タバコの吸い殻とか落ちてるし、アパートでのゴミの分別もあんまりしてない人も。 でも、そんな中、「これは!!」と思ったシステムがあります。 スーパーでペットボトルの水などを買うと、商品の値段にプラス「ペットボトル代」が請求されて、飲み終わった後、スーパーの回収機に入れると、その金額分のお買い物券が戻ってくるというシステム。ペットボトルは25セント、ビール瓶は8セントです。 お祭りなどに行くと、足下に缶を置いて「お金を下さい。」と言っている人もいれば、道ばたに飲み捨ててあペットボトルや瓶を回収しているおばあちゃんやホームレスのおじさんを見かけます。だから、お金をあげる代わりに瓶を渡すことで、資源のリサイクルにもなるし、少しでも彼らの生活のたしになるというのが良いと思います。 以前ブログに書いた、5/1の過激なメーデーの日にも、暴れる若者達のすぐ後から、スーパーの買い物カート(何故か所有している人が多い。スーパーから持って来ちゃった系?)や旅行カバンで、道ばたに散乱した瓶をひょうひょうと回収しているホームレスのおじちゃん(明らかに清掃目的ではなかった)などを見かけて、「ああ、ベルリンて面白い!!!」と思いました。 そういえば・・・ 買い物カートもデポジット制で、先に小銭を入れると解錠して使用でき、買い物後に戻すと小銭が戻ってくるシステム。でも、ベビーカーを買うお金がないのか、買い物カートに子どもを乗せて公園を歩いている人も・・・。ああ自由の都市、ベルリン。 友人は、「2年間まではベルリンのことを好きって思える。」と言っていた。 2ヶ月目の今。まだまだ好きです、ベルリンが!! #
by lotusbloom165
| 2009-06-24 17:49
| アート
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